ロシアのこと

今、レッスン受けている先生はワガノワを卒業したロシアの先生なんだけど、
この前、「マサーコ、レッスンは喜んでやるものです。(ロシア語で)」と、言われてしまった。
上手く出来なくて、ちょっと深刻な顔をしていたかもしれないけど・・・・。
楽しいし、面白いときもある。でも、そんなに常に楽しく稽古ってできないと思う。


“するべきこと=喜び”は、すごい原動力だと思う。



あと、通訳さんはロシアのことを勉強する大学生なのだけど、今日ちょっと話をしました。どうやら1年間、ロシアのサンクトペテルブルグに留学していたそうで、向こうでたくさんバレエを観たそうです。ペテルブルグはワガノワ・バレエ・アカデミーがある街、ほとんど国立のバレエ団だから4000円くらいでバレエが観られたそうです。彼女の卒論はエイフマンという振付家についてだそうで、ロシアのバレエに詳しい!で、私は食いついて、色々聞いてみました。



ほとんどが国立ということは、プロもたくさんいるということ。一流のボリショイとか、マリンスキー、レニングラードに入れても群舞の人、それ以外のバレエ団でプリマとして入る人・・・バレエ学校を18歳で卒業して自分はどうやって踊りたいかを決める。就活だ。それに知らなかったけど、バレエ団も思った以上にたくさんある!!つまり、すそ野はとっても広いのだ。しかも習い事としては、バレエは成立していないそうだ。ロシアではバレエ=職業(プロ)なのかも。ダンサーは踊りを辞めてから、指導資格をとるため2年間くらい勉強もするし、資格が取れてする事は・・・「お教室を開く」ではなく「バレエ学校、バレエ団の指導者として働き口を見つける。」とのこと。



で、日本とのあまりの違うので、聞いてみたら・・・
・日本の踊りや芸能は、たしなむもの(お金のある人の楽しみ)として発展してきたし、家で受け継がれてきた、特定の人間が出来るものとして根付いている。
ロシアバレエは才能さえあれば誰でも・・・という生産性のある仕組みだ。芸術に重きを置くか、置かないかの国々の根本的違いがある。



という見解でした。
トヨタでもプロフェッショナルでも言っていたけど、「人づくり」は最重要項目。次代のプロを育成する事ほどお金はかかるものなのだ。う〜む・・・。。



ワガノワって毎年落第がある。10歳過ぎそこそこの子にとっては心の傷にもなりかねない。きっとそこから別のバレエ学校に移ったり、辞めたりするのだろう。。楽しみでバレエを続ける事が叶わない国なのかな?
そういう人たちの心境や精神はどんななのだろう??
酷なことだったとしても、バレエという伝統を守っていくために必要なこと。パリ・オペラ座の校長も言っているし、それは世界各国のバレエ学校が負っている責務。精神、鍛えられるなぁ・・・・・