トヨタ語録

トヨタをつくってきた人達の色々な方面での発言を集めた本。
著者の石田退三さんはトヨタの三代目社長。前書きによると“トヨタトヨタとせしめた人物”「トヨタ中興の祖」だそうです。


本自体は「石田流トヨタ商売哲学」な内容。成功の秘密的な語録がつらつら。
どんなツボが潜んでいるのかと読むと、彼のツボを読む人に押し押しで・・・。
・・・あ、世の中の本てそれが普通か。



“どうせ拾い物のような百万円だ。どうでもこれからは自動車工業だ。この百万円でその種蒔きができたら、もうけもの、もうけもの・・・”
(第一章 日本人の頭と腕による産業の確立より )


“能率のいい機械を造れ。素性のいい糸のできる紡機を造れ。そいつを織物(トヨタは元々糸を作る機械を造っていた)にしたときに、ちゃんと風合いの出る、そんな糸のできる機械を造れ”
(第二章 よい品、よい考――創造工夫より)


“気まぐれに似た運命の神様も、実は厳正に大きく、小さく、運・不運のタネを公平にばらまいておられる。われわれは不運に耐え忍ぶファイトも、幸運に乗じてつき進むファイトも、ともども不断に要求されてくる”
(第四章 不屈の闘志――根性より)



かっこよい。
かっこいいと思う。なるほど、参考にしようと思う。
しかも、疑うことなく成功している人の言葉。嘘はない。
でも・・・?と考える。
↓↓
この本を読むと良いほうに、良いほうに考えてしまう。マイナスもポジティブへ。
全てに通じる芯のであるけど、どこが現実じみていない。



本当の辛さとか汚い部分は、実際その矢面に直面しないと分からないし・・・
分からなくて、どんどん脚色して、
辛く辛くしていくと・・・
面白くなるのか!?!?
それって、現実をしっかり捕らえていないことだ。


・悪いものを悪いと見ない。表現しない。

・わけからないもの、新しいものを見ない。
理解しようとしない。


って私はよくやっていると思うし、必要ないと思っていた。
現実→非現実に
現実→現実に
一体どちらが世の中にとって必要なのだろう?
そこでの芸術の役割は?



私が今までやってきた舞台や活動は◎へ向かうもの。
悶々と次へつづく・・