友伝聞録  その1 幼児教育

友達の話です。
本がなかなかなので、まずは、それ系の知り合いを質問攻めにしてみようと思いました。


まず一人目。
稽古場の友達で音大の幼児教育専攻。
将来は幼児教育者を目指しています。
(山崎まさよし大好き)


小さい頃から一緒にバレエを習ってきているので、自分達の先生の教え方についてもよく話します。
特に練習したい、習いたい、分かりたい、学びたい・・・という動機づけについて。




先月教育実習に行ってきたそうです。



《子供心のツボ》
どうしても絵を書くのが苦手な子がいます。
「何色が好き?」「赤・・・」「先生も赤、大好きだよ!」「・・・こーゆうのがあるんだよ。」
その子は消防車を描きはじめたそうです。そして、褒める褒める。


得意な子もいます。描き終って調子に乗り暴れはじめます。
「絵は上手なのに・・・・」とは叱らず、「すごく絵が上手だね、他に何かある?」とその子の得意なツボをつつきます。


褒められることの中毒にならないよう、その子の伸びる(or本人が伸ばしたい)部分を刺激する方法。。
叱って伸びる方法ってよくわからない。そんなタイプの人いますか?



《自由に楽しいことを》
その実習の最終段階で15分間の授業を担当。
お受験幼稚園だったので、解放的なものをと考えたそうです。(先生方に渋い顔をされつつ)
舞台は机をはしっこに寄せた教室。ナビゲーターは彼女。役者は30人くらいの子ども達。
とりあえず地図だけを用意して、子ども達から冒険する場所を提案してもらい、アドリブでイベントを作り、夢中にさせていく…


ぐるぐる教室を回って移動したり、ピアノを鳴らしたら怪獣ダンスが始まったとか!!
楽しそ〜〜♪♪


結局、集中力が5分保たない3歳児を25分間集中させたそうです。
彼女の大胆な(先生方に見られる中での)アクトレスteacherっぷりに驚きました。






◆「子供と同じところまで降りて、自分の面白いと思うことを楽しんでやった。そうしたら伝わった。」

↑児童館でかくれんぼを本気になってやったら、私も楽しかったし、子どもたくさん加わってくれました。




◆「そうやって降りていくのが教育者で、精神的なものを伝えるなら教育者、技術的なものを伝えるなら技術者になったほうが良い。」

↑私は前者を学校、習いごと。(色々な子をすくい上げ、興味を引き出し前進させる方。)
後者を塾、プロ育成。だと思いました。(生徒自ら教師にくいつき技術を習得していく方。)




学ぶ動機がまったく違う二つ。
その友達は「やらせるのではなく、面白いこと、楽しいことを子供たちに追っかけてもらう、そういう“動くきっかけ”の手伝いがしたい。」そうです。


例えば超一流の技術者の小さな実験イベントにより、算数を勉強しよう、科学者になろうという人がいる。
そういう点で、バレエはスカウト制があってもいいと思う。。



次は理系のお友達!!